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2009.12.21
★★★☆☆
宝島社
P349
1200円
『このミス』大賞シリーズ
あらすじ(「BOOK」データベースより)
辺倉史代は、頭はいいのに陰気な性格で、友人も恋人もいない孤独な三十路の女。職業は小学校教師。人づきあいに臆病で内気な史代は、生徒はおろか同僚の教師の間でも「やる気のないダメ教師」というレッテルを貼られ、敬遠される存在である。そんな彼女の生きがいは、ちまたの噂で有名な「紅蓮女」と呼ばれる幽霊の変装をして、人を驚かす事。夜な夜な、オーダーメイドでしたためた豪勢な「紅蓮女」の仮装に身を包み、怪奇スポットや自殺の名所を徘徊、その場に居合わせた人々を怖がらせる事に甘美を感じているのだった…。口裂け女、都市伝説パーティー、生き神信仰、呪いの手紙、電話男―さまざまな怪奇スポットで遭遇する事件に、「紅蓮女」が立ち向かう。
***
いつになっても内容は変われど、都市伝説ってあるもので。
私の時代は“コックリさん”や“トイレの花子さん”。
そして今回の本のベースになっているともいえる、“口裂け女”。
どちらかというと『八雲シリーズ』や『背の目』なんかと類似した小説の1つかな、と思いきや伝説そのものを自らの思惑どうりに“紅蓮女”という都市伝説を作ってしまった女性教師のお話です。
まぁ発想がユニークで、また主人公の史恵のネクラなこと!
そんなネクラな彼女が生み出した“紅蓮女”にかける情熱はハンパないのだ!!
そんな一風変わった主人公と設定をよくぞここまでストーリーを膨らませたなぁと^^
後半になるにつれ、史代の人間性が成長するような話もあって意外とハートウォーミングな場面もあり、そして重くなりがちなストーリーもコミカルな設定ゆえに重くなりすぎず◎
ミステリー要素自体はそんなに強くないものの、設定であったりネガティブ(すぎる)史代に惹かれて楽しく読めた1冊でした♪
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2010.01.31
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