#57/2010.03.23
★★☆☆☆
幻冬舎メディアコンサルティング
あらすじ(「MARC」データベースより)
「突然、エレベーターが止まったんです」メガネの男が、まるで他人事のように言った。
ある日、最低最悪の状況で、最悪の人たちと一緒にエレベーターに閉じ込められたら?まだまだ悪夢は終わらない!
本とブログのパラレル小説。
****
このシリーズは文庫化されているころからうっすらと気になってはいたんですが、買わずにスルーしていた小説です。
それをこの本ではないのですが、同シリーズをいつもお世話になっている、やすくんサンが読んでらして気になったので読んでみました。
小説としてはこれがデビュー作。
なのに、このこなれた感じはなに!?と思ってたら、この方劇団で脚本を手がけ、かつ俳優さんでもあるそうで。
小説としては荒削りなところが多々あるんですが、設定が舞台むけで、それは登場人物についても同様です。
それこそ登場人物たちがかなり個性的で、シリアスな場面で本人たちも大真面目なハズなのに笑えてします。なので、スラスラとアッという間に読めてしまいます。セリフだけ読んでも十分話がわかるところも舞台っぽい。
ちなみに私が読んだ本には話の合間には写真が挿入されていて、それがまぁ不気味(TДT|||)
夜中に読んでいたので不気味さ3割増しでした(゚ω゚;A)
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2010.06.10
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#50/2010.03.18
★★★☆☆(3.5)
文藝春秋
1800円/P292
あらすじ(「BOOK」データベースより)
子爵の屋敷の地下室に秘蔵されていた巨匠ボッティチェッリ作『秋』!?世紀の大発見か、それとも罪深き贋作なのか。オール讀物推理小説新人賞受賞作家堂々のデビュー作。
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今年に入って50冊目に読んだ本です。
最近、購入しても積読本になってしまうパターンに陥っています。
読んでるのは専ら図書館本が優先です。図書館本はやっぱり期限付きというのが大きいです(_ _|||)
今回もハジメマシテの作家さんで、しかも初めての本格美術系ミステリーでした。
絵画とかはキライじゃないんですが、なにしろ知識が乏しくて読むのに苦労しそうだったので、知らず知らずの間に避けてた感が…。
この作品も例に漏れず、絵画などが好きな方にはいいとは思うんですが、小難しい専門的なことを言われてもチンプンカンプンな私は、必要最低限の知識だけ拾って読み進めたのでした(´・ω・`;)
薀蓄が多く、それはそれで私でもある程度は楽しめて読めたんですが、全編通してストーリーがパターン化されていて、途中で少しダレてしまいました…。
ホームズでいう、ワトソン役が佐々木でホームズが神永。
神永は眼ではなく、舌で絵などの美術品がわかるという、審美眼ならぬ審美舌の持ち主。
そのオイシイ設定が活かしきれていなかったように思います。そして一番入り込めきれなかったのが、神永の人となり。もっと書ききって欲しかったなぁ。
設定とかは面白いと思うので、書き方次第でもっと面白く素人なんかにもとっつきやすくなると思うんです~
ってことで次作(「天才までの距離」)に期待します!
収録作品
天才たちの値段
紙の上の島
早朝ねはん
論点はフェメール
遺言の色
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2010.05.28
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#17/2010.02.02
★★★☆☆(3.5)
原書房
P368/1890円
あらすじ(「BOOK」データベースより)
ある素封家一族の、当主の妻が不審死を遂げたが、警察はこれを自殺として捜査を打ち切ってしまう。それが始まりだった。当主の妻の一周忌には「円錐形のモニュメントに真上から突き刺さった少女」、三回忌には「木に括りつけられさらに首を切られた少女」、七回忌には「唇だけ切り取られた少女」…と忌まわしい殺人が続いていく。そして十三回忌を迎える。厳戒態勢のなか、やはり事件は起こった。
****
今回、自分的に好みの設定だったので読み始める前からワクワクして期待していました。
…が、序盤・中盤までは期待通りとはいかないまでもそれなりに楽しんで読めたんですが、終盤がどうにもいただけない結果になってしまってとっても残念でした。
詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので詳細は避けますが、まず動機が腑に落ちない。
これは大まかには書かれていたものの、核心というか細部にわたって書かれていなかったので納得がいかず・・・。
基本的に私は金田一シリーズのようなおどろおどろしい雰囲気を持った作品や、動機なんかを重要視してしまうタチで(勿論キャラクターも魅力的なのもツボですが)、この作品の雰囲気からしてそこを期待していたので余計にガックリきたのかも知れませんが。
犯人側の心情ももっと盛り込んで欲しかったですし。
トリック自体も斬新さも特に感じることもできませんでした。
そして何よりも疑問を感じたのが、最後に出てくる元刑事の存在です。
…いったい何のために出てきたの?
刑事がたくさんでばって来た割にはその存在意義が最後まで理解できずに終わってしまいました。
まぁ、単純に私の読解能力がなかっただけなのかもしれませんが^^;
でも、普通に読むとしたら面白いんだと思います。
島田荘司さんも絶賛されていたので。
雰囲気なんかも好みだし、他の作品も読んでみたいと思います!
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2010.03.23
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